展示会は、何を目的に開催するのでしょうか。多くの企業は、ブランディング目的で展示会を開催していると考えられます。では、ブランディング効果を高められる展示会の施策とはどのようなものがあるでしょうか。
今回は、展示会をブランディング目的で開催する企業に向けて、ブースで仕掛ける4つの施策を紹介します。
展示会をブランディング目的で開催すること
企業が展示会をブランディング目的で開催することは、参加者に自社のブランドイメージを認知してもらい、競合他社との差別化をはかる役目にもなるでしょう。とくに複数の企業で開催する展示会では、参加企業の中で特出する強みが必要です。
展示会出展で認知拡大から確度を高める4つのステップ
企業は、展示会出展により参加者の見込み度を高められます。展示会のブランディングでは、非認知だった状態から、購買行動まで確度を高める4つのステップが必要です。
非認知から認知へ
複数の企業が共同で開催する展示会では、非認知状態の参加者もいることでしょう。そのような参加者に向けて、ビジネスの案内を用意する必要があります。その理由は、非認知状態の見込み客が製品名や企業名を前面に打ち出しても興味を持たないからです。
そのため、非認知状態の参加者には具体的な顧客体験を訴求しましょう。
認知から興味関心へ
認知から興味関心への態度変容には、企業のビジネスを「どのような課題に対して、どのような解決ができるのか」を具体的に訴求しましょう。
たとえば、バックオフィス業務の自動化を提供する企業であれば、より具体的なサービス内容を展示ブースで訴求することが必要です。「入金の消し込みや請求書の照合を自動化」など現場の具体的な業務を打ち出すことで見込み客の興味関心を高められます。
興味関心から比較検討へ
興味関心から比較検討の段階へステップアップさせるには、自社製品やサービスを利用してできることを明確にする必要があります。
そのうえで類似する競合の製品・サービスの機能や価格、付加サービスなどを比べられるコンテンツで検討段階まで引き上げましょう。比較検討の段階は、展示会参加後のフォローメールで行っても効果的です。
比較検討から購買行動へ
比較検討の段階まで到達した見込み客は、最後のひと押しで購買行動を決断するでしょう。必要に応じて、営業部門の商談へと送客することも可能です。自社の強み部分と、顧客の課題が一致していれば成約までの確度は高くなります。
ブランディング効果を発揮するブースに仕掛ける4つの施策
ブランディング効果を発揮するには、展示会ブースで4つの施策を仕掛ける必要があります。
ブースデザインで一歩リードするなら造形ブース
展示会ブースでは、デザインで注目度を上げることも必要です。展示会ブースがシステムブースの場合は、デザインの変更に制限があります。一方、造形ブースであれば自社ブランドイメージを立体的に表現することが可能です。そのため、差別化をはかるのであれば、造形ブースをおすすめします。
キャッチコピーで彩る一貫したブランディング
一貫したブランディング戦略で自社ビジネスの認知を高めるには、キャッチコピーの設定が効果的です。キャッチコピーは、分かりやすく覚えやすいコピーを作りましょう。また、ブランディング目的であれば、展示会ブースをキャッチコピーで彩ることも必要です。キャッチコピーで彩ることで一貫性を訴求できます。
立ち止まらせるブースはパネルやサイネージが効果的
複数の企業が参加する展示会では、ブースにパネルやサイネージを用意することも効果的です。サイネージなどを活用したブースは、視認性が高くなります。そのため、参加者を立ち止まらせる役割にもなるでしょう。
比較検討段階のリードに向けて資料を配布
複数の企業が出展する展示会は、購買プロセスの比較検討段階まで見込み度を高められます。見込み度を高める役割となる施策が資料の配布です。
展示会各ブースでは、企業ごとの資料が配布されます。参加者はそれぞれの企業が配布した資料を持ち帰ることでしょう。展示会後の比較検討段階では、見込み客に分かりやすく伝わる資料を配布して訴求することで他社との差別化をはかれます。
まとめ:Webから展示会そしてWebへと連携できる流れを作ろう
追客は、Web上だけで完結させようとすると、顧客との距離感を縮めることが難しくなります。展示会は、見込み客へ別方向から製品やサービスを提案する役割を持つでしょう。とくに複数の企業が参加する展示会あれば、展示会は比較検討の場として効果を発揮します。
Web経由で参加した見込み客は、展示会で直接的な接点を持ち、そのうえでWebへと連携する流れが作れます。展示ブース体験後の比較検討段階の見込み客に対して、メール経由でオンライン商談へとステージを上げる流れです。
マーケティングオートメーションは、展示会からWebへの流れを自動化できます。見込み客の購買プロセスに適切な訴求を仕組み化してみてはいかがでしょうか。