「マーケティングオートメーションを導入すれば何ができるの?」
マーケティングオートメーションとは、企業が収益拡大を目的として実行するマーケティング活動の自動化のことです。マーケティングオートメーションの導入は、企業のビジネス戦略を自動化します。本記事では、マーケティングオートメーション導入によりできることを解説します。マーケティングオートメーション3製品比較と合わせて参考にしてみてください。
マーケティングオートメーションとは
マーケティングオートメーションとは、企業のマーケティング活動を自動化することです。企業のマーケティング活動は、顧客を開拓する重要な仕組みづくりになります。マーケティング活動では、次のような施策が重要になります。
顧客データの収集・整理・蓄積
見込み客の育成
顧客データの分析・分析結果による施策立案
これらマーケティング活動に重要な施策を自動化することが、マーケティングオートメーションです。
マーケティングオートメーションの導入によりできること
マーケティングオートメーションの導入は、次のことを可能にします。
顧客の情報を一元管理できる
マーケティングオートメーションでは、顧客情報を一元管理できます。たとえば、セミナー参加者やWebサイト訪問者、資料請求の申し込み者など行動ごとに蓄積する仕組みです。一元管理している顧客の情報は、一斉メールやセグメント抽出したメールなど、効果的な訴求に活用できます。
顧客行動のスコアリング
マーケティングオートメーションは、顧客行動をスコアリングにより評価できます。スコアリングとは、顧客の行動を評価するための点数化です。例として、次のようなスコアリングがあげられます。
Webサイトにアクセス:3点
何も行動しないで離脱:-5点
資料ダウンロード:20点
メール開封:8点
顧客の行動ごとに点数を設定して、顧客行動をスコアリングで評価できます。スコアリングは、アプローチの優先順位を明確にできる指標です。
繰り返し処理は自動化できる
マーケティングオートメーションは、繰り返し処理を自動化できます。施策の1つひとつのシナリオ設計や設定などは必要です。ただし設定さえ済めば、作業的な部分は自動処理できます。
マーケティングオートメーションツール3製品の比較
マーケティングオートメーションの導入には、ツールの選定が必要です。今回は、利用ユーザーの多いマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)3製品を紹介します。
Marketo Engage
Marketo Engageは、世界で5000社以上の導入実績のあるMAツールです。直感的な操作性と、顧客と企業の関係性を構築できるパーソナライズ機能がコンテンツ制作に役立てられます。
List Finder
List Finderは、月額39,800円の料金体系で利用できる国内で開発されたMAツールです。List Finderは、国内で1600アカウント以上の導入実績があります。導入時のコンサルサービスを無料で受けられることが特徴です。
https://promote.list-finder.jp/
satori
SATORIは、1,000社以上の導入実績を持つ、国内で開発されたMAツールになります。特徴となる機能は、メールの開封や資料ダウンロードなど、行動に至らないUnknown顧客へのアプローチの自動化です。さらにSATORIは、匿名の見込み客を実名の見込み客へ育成するリードジェネレーション機能が特徴になります。
MAツール3製品比較
今回選んだMAツール3製品は、次のような機能が利用できます。
Marketo Engage | satori | List Finder | |
リード(見込み客)情報管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
リード(見込み客)トラッキング | 〇 | 〇 | 〇 |
CRM/SFA連携
顧客管理・営業支援ツール連携 |
〇 | 〇 | 〇 |
ランディングページ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
フォーム作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
キャンペーン作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
リード(見込み客)スコアリング | 〇 | 〇 | 〇 |
シナリオ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
メール配信 | 〇 | 〇 | 〇 |
ステップメール | 〇 | 〇 | 〇 |
ダッシュボード管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
オフライン行動履歴管理 | 〇 | 〇 | |
SNS連携 | 〇 | ||
リアルタイム位置情報モバイル通知 | 〇 | ||
広告連動 | 〇 | 〇 | |
社内共有通知
営業連携 |
〇 | 〇 | |
匿名リード管理 | 〇 | ||
セミナー管理 | 〇 | ||
料金 |
プラン:Select・Prime・Ultimate・Enterprise |
※ 従量課金が発生する場合あり |
※ 従量課金が発生する場合あり |
MAツール3製品は、マーケティング活動に必要な機能(見込み客管理・育成・スコアリング・トラッキングなど)を備えている点が共通しています。選定基準は、料金とそれぞれのツール独自の機能が自社ビジネスに必要か?判断することです。
データ参照:
ITreview「Adobe Marketo Engage」機能一覧
https://www.itreview.jp/products/marketo/feature#scroll
ITreview「SATORI」機能一覧
https://www.itreview.jp/products/satori/feature#scroll
ITreview「List Finder」機能一覧
https://www.itreview.jp/products/list-finder/feature#scroll
マーケティングオートメーションは実際に試して判断しよう!
今回は、マーケティングオートメーションについて、導入によりできることやツールの機能比較など紹介してきました。マーケティングオートメーションは、自動化ツールの導入により成果を早く求めがちです。MAツールの導入には、自社の運用体制も大きく影響します。
検討中のMAツールを自社リソースでどこまで使いこなせるか?ツールベンダーに相談して自社に最適なツールを選ぶことが大事です。